Petcabin

MENU

特集ページ


■フードを使いわけるメリットってあるの?


様々なメーカーから売り出されている高級ペットフード。しかし、どこのメーカーのパンフレットや説明を見ても、良いことばかりしか書いていない。フードを選ぶ側のオーナーも「獣医師に薦められたから」「ショップのおすすめだったから」という場合が殆どです。(中には値段の安さで決めたオーナーさんもおられます。)

大切なのは現在与えているフードが本当に愛犬・愛猫に合ったフードなのかということです。実際、1種類のフードを食べ続けたとしも、健康なままでいられたら何も問題はないのですが、そういられないから問題なわけです。

健康維持の基本でもあるフードは各メーカー毎に一応コンセプトというものがあります。

・自然派保存料を使い安全性をうたい文句にしたフード

・アミノ酸等の健康の為に良いとされる栄養素を多く用いヘルシー指向をうたうフード

・食材の良さにこだわったフード

・アレルギー等を引き起こしにくい成分にこだわったフード

・消化・吸収性能にこだわったフード

・食いつきを最優先したフード

・体に良いとされるサプリをとにかく沢山配合したフード

様々な種類があり、スーパープレミアム系フードは確かに一般的なフードと比較すれば群を抜いて優れた特徴を持つフードがたくさんあります。でも、「これしかない!」といえるパーフェクトなフードにお目にかかったことは未だにありません。・・・というよりも、きっと全ての愛犬・愛猫に気に入られるオールマイティーな健康食など存在しないのではないかと思います。

理由は動物も人間と同じで犬種の違いによる、好みもあれば、飼育される環境も年齢も運動量も体質もそれぞれに異なりますので例え、同じ犬種、同じ年齢であっても生活状況は全く同じとは限らないわけです。ですから、その全てに合うフードを作れるメーカーなどありえないでしょう。

問題は健康を維持する為に基本となるフードの選び方が重要となるわけですが、これ以前にオーナーさんが家族でもある愛犬・愛猫をどれだけ理解できているかの方が重要になります。


フードメーカー、獣医師、フード販売店にはそれぞれに「売る」という目的があります。ですから、購入して頂く為にイロイロとそのフードの必要性を語ります。それを信じてオーナーさんは購入を決めるわけですが、なかなか問題が解決しない場合もあります。

・食べてくれない(フード以外のおやつ等を多く与えている場合は除外します)

・食べても吐き戻すことが多い(病気ではない)

・排便が固くて辛そう、便が出ても堅さが安定しない、いつも便が緩い、便がとにかくコロコロで固い

・抜け毛が多い、毛艶が悪い

ご相談の多くは上記のような内容が多いわけですが、今まで普通に食べてくれていたフードを食べなくなるとき・・・それはどんな原因が考えられるでしょう。

・体調不良(疾病によるもの)

・酸化、変質したフードをいつまでも与えている

・フードが合わず、食べると胸焼けなどを起こす為、好まなくなる

・季節の変わり目に体調が変化する為に嗜好が変わる

・加齢により消化・吸収が低下し、今まで食べていたフードを好んで食べなくなる

・単純に毎日同じもので食べ飽きている

・発情期に入り臭いの強いものしか好まなくなる

よくお話を伺うとそういう原因が考えられます。だったら、単純にフードを変えてみれば?・・・と思いがちなのですが、それがうまくいかないこともあります。よく食べてくれるようになったが、便が固くなって排便時に苦労するとか、フードを変えて急に太った、下痢をした、一時は食べてくれたが、また食べなくなった・・・ということもよく耳にします。

確かに人間ほど味覚は厳しくなくとも、飽きることはあります。でも、「すぐに飽きてしまう」という原因は普段からオーナさんが、常にフードを頻繁に変えるということをしていた場合が多いようです。この場合は、その習慣自体を変えて頂くしかありませんが、それができないという場合は面倒でも手作り食を与えるべきだと思います。そのように育てたのは飼い主さんなのですから。

普通は一定期間は同じフードを繰り返し与えることが多いわけです。しかし、猫に関しては「変えると食べない」というくらい好みがうるさい場合もありますし、全く食べないということもかなりありますが、犬に関して言えば猫ほどは頑固ではありません。また、ドライフードを与えるメリットは「体の変化を発見しやすい」ということがあります。毎日手作り食で食事の内容が異なると便の色や状態もその都度変化します。また、ドライフードでない場合、夏時期には腐敗が早くなります。

各メーカーのコンセプト自体が固まったものである以上、使用する側でそれを選ぶしかないようです。だから、同品質程度のフードを2種類、又は3種類といった具合で混合して与える、日毎与えるローテーションを考える、又は異なる蛋白源(鶏・豚・牛・七面鳥・鹿・魚・・・)を使用するフードを混ぜるといった使い方をされているオーナーも昨今は多くなりました。

また、加齢による食の変化では「歯周病」により噛めなくなった場合でも食欲は落ちますし、消化酵素・代謝酵素などの不足により、嘔吐・便秘・下痢をする場合もあります。実際、内臓を動かす為に必要な酵素が不足していることは多くあります。酵素はビタミンやミネラルと同等に大切なものです。また、メーカーにより油分が多かったりすると、気温や湿度が上昇する時期にはフードも酸化しやすくなりますので、敏感な愛犬・愛猫はそれだけでも食べなくなりますし、無理に食べると嘔吐・下痢などを引き起こす原因ともなります。そういう場合は、粒の圧縮率の低いもの(固すぎないもの)、食べやすい粒や形状を選んで与えてみることや、あらかじめ食前に水(ぬるま湯)でフードをふやかして与えるのも一つの手段だと思います。

こういったことはフードの表面に記載されていませんので、わかりにくいと思います。また、高品質のフードだからという理由では解決できない場合も多くあります。「高額だから良い」という固定概念はこの際捨てるべきだと思います。また、「他の多くのオーナーが良い」と言っているから・・・という考えも時には愛犬・愛猫にはマイナスの要因になることもあります。例えばオーガニック食材だから・・・有名どころのフードだから・・・便が小さく取りやすくなるから・・・なんていう選び方もそうですね。高齢になればウンチだって出にくくなるんです。老廃物だって溜まりやすくなるんです。それなのに尚更固く小さくされたらどうなります?処理のしやすさは確かに一つの魅力です。でも、あなたの愛犬・愛猫は野生と同じ条件で生きているわけではありません。あなただって、便はスッキリ出したいでしょ?お腹の健康は腸の中の菌のバランスで決まると言われています。高齢だって元気なお年寄りだっているわけです。よく動く子はお腹もすきます。元気な高齢の愛犬・愛猫に消化の良すぎるフードではすぐお腹がすいてしまいます。それに、「うちの子は○年だから、もう高齢なの」という固定観念もいけません。昔に比べ確実に寿命は延びています。私は個体差を考慮して実際年齢よりも「内臓年齢」で判断します。

ならば、内臓年齢はどうやって見るの?それはオーナー自身が毎日見てるではありませんか。日課として行う排便や排尿の具合、運動量、食事量、水の摂取量、毛艶(抜け毛・フケ)、体臭の変化、目の輝き、歯と歯ぐきの健康(口臭含む)・・・どれもが健康のバロメーターなのです。

フードを選ぶ際には各フードの持つ特徴をよく調べることが必要です。そして何よりも大切なことはオーナー自身がしっかり体調を把握してあげることが重要となるのです。

★フードをしっかり選んで与えているのに納得できる改善がないという方の為に、新しいページを追加しました。

現在、完全無添加の手作りフードを製造し、お客様にお試し頂いております。そのレポートを追加しましたので、参考にご覧下さい。

 新しいレポート「完全無添加フードを試してみると・・・」

↑ PAGE TOP