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■病気じゃない、毛玉でもない・・・なのに何故吐くの?


2005/06/03更新

以前、掲載させて頂いていた内容を更新しました。「病気じゃない、毛玉でもない・・・」という項目内容に興味を持たれる飼い主様が多いこともあり、今回は更に新しい内容を盛り込んでの更新となります。

特に季節の変わり目で抜け毛が多いわけでもないのに、頻繁に嘔吐をする猫ちゃんが結構多いってご存じでした?
その割にいつも元気で、よく食べるし排便もきちんとあるし・・・吐いたものに毛玉があるわけでもない。食べたまんまのフードをそのまま固めて出してる時もあれば、胃液だけ吐いてる時もある。病院に行ってレントゲンを撮っても特に異常があるわけでもない・・・。獣医さんは「胃炎じゃない?」「単なる吐き癖」そんな診断。

でも、所かまわず「グェェェ〜ッ!」って吐かれるのはたまらないですよね。8年前からうちの店では「なんでだろ?」「どんなフードを食べてるどんな年齢の猫ちゃんが吐きやすいのか?」というデータを取りながら、飼い主様と一緒になって対処法を考えてきました。

原因は何だろう?フードが悪い?季節の変化によるもの?発情?加齢によるもの?・・・実に色々なパターンでの「吐き癖」について勉強させて頂きました。(^^ゞ

その結果、主な原因と考えられるものは以下の通りでした。

(病的原因を除き猫ちゃんが吐いた要因と思われるもの。)

1.添加物たっぷり激安有名量販品フードを与えられていた(年齢関係なし)

2.油分の多いフードを与えられていた(特に高齢猫)

3.普段から食事以外のおやつをよく食べる猫ちゃん

4.高齢なのに若向きの食事を与えられていた

5.粒が大きい又は固いフードをかまずに飲み込んでいた

6.普段は草を食べることがなく、ドライフードを草代わりにする

7.普段から虫などを食す癖がある

8.体内に消化酵素が少ない猫ちゃん

9.単に食べ過ぎ


実際に上記の症状に関して、幾つかのサンプルを試して頂いたわけですが、確実にフードで改善されたケースが多かったわけですが、中には獣医師から摂食障害ということで投薬を受けたり、処方食で落ち着いたケースもあります。
また、フードを変えた途端に100%吐かなくなったというわけではなく、吐き出す回数が1/10以下になったということですが。身繕いをする猫の場合、完全に吐くことがなくなるというのは珍しいようです。

一般的に内臓が丈夫で元気な猫ちゃんだと、余りそういった症状は見られないんですが、中にはデリケートな猫ちゃんもかなりいたりするわけです。うちの猫もそうでした。一応、お安いフード(お客さんのご要望で)も置いていますので、そのドギツイ香料に誘われて食べてしまうんですよ。すると、暫くして例の如く「ゴェ〜・・・グェ〜・・・」と始まるわけです。

本人は食べたくて食べてるわけですけど、どうやら体が受け付けないらしい。吐き終わると暫くは不愉快そうにしてますけど、お腹がすくと再び何か食べようとするわけですね。あの香料がそうさせるんでしょうね。
しかし、プレミアムフードとして一般的に知られたフードでも吐き癖は止まらなかったんです。特にH社の小粒のフードはお好みだったのか食べたがりました。そして毎度の如く嘔吐するわけです。
「嘔吐物の処理する側の気持ちも考えてくれ〜!」と言いたいわけですけど、本人は全く意に介さず「食べては吐く」を繰り返す。そのうち、食道にも傷がついて思うように食べられなくなるなんてことも起きてしまう。

そんなことを繰り返すことに疲れてフードを変えることを試みてから、確実に吐き癖は病気でない限り改善が可能だということがわかってきました。
本人がどれだけH社のフードを食べたがっても与えずに他のフードを与え改善されるようになるまで、楽ではなかったんですよね。実際、猫は犬に比べると好みがうるさいことが多くあります。そして、犬のようにお腹がすいたら、仕方なくでも食べるという性質ではなく、気に入るものが出ない限りとことん食べない、衰弱しても食べないという頑固ものがかなりおります。うちの子もそうでした。

だから、まず食べてくれるフードを探すこと。そのフードを食べてくれても、本当に吐き癖が改善されるのか?排便・排尿の具合はどうか?アレルギー症状など起こさないか?など、結構気を遣います。

年齢の若い猫ちゃんだと、かなり選べるフードはあります。これが避妊・去勢をした猫ちゃんになると、食べてくれるのはいいけど、肥満になっては困りますから選べるフードの数は更に減ります。

高齢猫となると更に選ぶ条件は厳しくなって今度は歯が悪い場合もありますし、食べてくれても便が固くて排便困難になることもありますし、粒の圧縮率(噛まずに飲み込んでも大丈夫なフード)の問題だけでなく、消化の妨げとなるコーティングの油分や便を膨らまして押し出しやすくする繊維質などのバランスも考えねばなりません。単に繊維質が多すぎると腸に負担をかけるだけになってしまいますしね。

実際、若い猫ちゃんはフードを変えることで吐き癖はかなり改善できます。「フードの品質」「粒の大きさ」「粒の形状」「表面の油分」を考慮して選べばかなり改善は可能です。また、若くても避妊去勢をした猫ちゃんの肥満予防を考える上で大切なことは、カロリーだけ軽いものを選んでもいけないということです。個体差があって、よく運動する子はお腹もよくすきますし、腹持ちも悪いフードは更に食べる量が増えるようになります。これを改善できるタイプ別フードはロイヤルカナンなどにもありますから選んで頂けると思います。

問題は高齢猫です。販売されているフードの袋に「○才以上の高齢猫」っていう記載があったりすると、これでOKだと思ってしまいがちです。特に、獣医師から「この○社のフードを・・・」なんて言われると、もう他のことは考えられない方って結構いらっしゃるんですよ。それで改善されれば、問題にはならないんですけど、改善できないから悩むわけですね。

高齢猫の吐き癖の改善はなかなか難しいです。何せ、フードの問題だけじゃない「原因」が他にあることが多いのです。これは一つの例ですが、これに気づいたのはお客さんからの一言でした。「高齢になって咳をするようになった」という話しを耳にするようになったんです。初めは風邪かと思って病院に行ったそうですが、結果は「心臓が弱っているみたいですね」と言われたそうです。それでお薬(心臓の血管拡張剤と利尿剤のセット)と処方食を頂いてきたんだけど、薬を飲ませると泡を吹いて吐き出してしまう。フードも好みじゃないので食べない。だから改善もされない。

症状は乾いた軽い咳をよくするし、食事も良いフードを与えているのに吐くというものです。何と、うちの猫にも同じ症状が・・・。うちの猫は頑固で薬を一切受け付けない。嫌いなフードも食べない。普段から少量しか食べないので、すぐにお腹が減るんです。確かに高齢用のフードである程度は改善できていたんですが、完全に改善はできなかったんです。

食べたがるのに食べると吐く・・・高齢で心臓が弱ってきてから(心音にノイズが入る)確かによく嘔吐するようになった・・・薬は嫌がって受け付けない・・・胸焼けもあるようだし、何故、消化できない??

いろいろ文献を探すうちに「酵素」の存在に辿り着きました。内臓を動かすものは酵素なんだ・・・高齢になると減ってしまうのか〜・・・なんて具合で。それで、酵素を使うことを考えついたんです。でも、酵素っていっても本当にイロイロなものがありました。臭いもの、甘いもの・・・そこでようやく見つけたものは天然成分で殆ど味もない酵素でした。
この酵素の中身は消化酵素と代謝酵素・・・抗酸化成分の塊のようなものです。

試しにこの酵素を飲み水に少量入れることから始めたわけですけど、幸いにも酵素入りの水は抵抗なく飲んでくれました。すると、翌日から徐々に尿臭が減ってきました。3日目には夏の蒸し暑い中でも尿臭・便臭とも本当に臭かったものがかなり改善されていました。この時くらいから、食事をしても何故か吐かなくなりました。フードは以前と同じものです。
それと同時に乾いた咳もしなくなりました。運動能力も活発になり、走りまくるようになったし、排便も楽になったようで、コロコロ便から長さのあるスムーズな便に変わりました。

私は一度では信用しない性格なので、本当に効果があったのか確かめるべく、酵素を途中で入れるのを止めてみました。すると、3日後から再び咳が出始めました。そして、また「グェェ・・・」と吐き始めてしまったわけです。(T_T)

それでも、信用できなくて、何度か試させてもらいました。(ごめんね〜・・・)確かに酵素によって改善されてたんだってわかりました。たった1日スプーン1杯の酵素でこんなに改善できるなんて信じられなかったんですけどね。
これによって、加齢と共に確実に機能低下が起こっていたんだということが理解できました。お陰で今はしっかり食べて運動して元気に過ごしていますし、吐き癖も治りました。気が付けば毛艶も元に戻ってきてますし、よかった〜!(^.^)

こんな具合で高齢猫ちゃんだけは、単純にフードが合わない・・・とは言い切れないわけです。
色々、気むずかしい猫ちゃんですが、単に我が儘だというわけじゃなく、本当に体が受け付けない場合もありますので、フード選びは慎重にされることをお薦めします。高齢猫ちゃんは特に敏感です。食事がきちんと消化吸収できて、きちんと排泄できなければ、いずれ他の疾患も出始めます。単純なことですが、この毎日のサイクルが維持できることが健康を維持する為の秘訣なんだと思います。

この酵素液は「アミノバランス」という商品名になります。
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2014/2.10公開
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