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■猫のお腹の健康とサプリメント
昨今、猫ちゃんの寿命は大変延びてきました。しかし、それに比例するようにお客様からご相談を受けることも多くなりました。その一番多いご相談が「便秘」です。 お客様に更に詳しくお話をお伺いすると、それ以前にも確かに変化は見られたのです。それが以下の内容でした。
●ウンチの前には必ず部屋を駆け回ってからトイレに入る。 ●ウンチが出ていない日はフードを食べても吐き上げることが多かった。 ●オシッコは毎日きちんと出ていても、ウンチは余り出ずにトイレで何度も力んでいることがあった。 ●最近、急に口臭がきつくなった。 ●色々欲しそうにするが実際に食べる食事の量が減ってきた。 ●そういえば・・・トイレ掃除の際に最近は長いウンチを見ることがなかった。 ●よく食べる割にウンチが少ないと思っていた。 ●最近、ゴロゴロ寝てばかりいて余り動かなくなった。 ●避妊・去勢の手術はしていないのに最近急に下腹が出たと思っていた。 そして、そんな猫ちゃんのお世話をする多くのお客様のご要望からお腹の健康の為のサプリメントを以前からお世話になっている獣医師に依頼し製造して頂きました。 このサプリは便秘でご相談を頂いた猫ちゃんの飼い主様にご協力頂いて臨床を行いました。 当初、加齢により腸の蠕動運動能力が低下した猫ちゃんの為に食物繊維を多く含むサプリメントを作りました。 このお客様からのご報告で思い当たることが幾つかありました。 多くの方が何の疑問も持たずに毎日与えているドライフード。これら加工食品は栄養的なバランスは十分に考慮された食事です。 昨今ではこの「酵素」の働きについて、ようやく研究が進められるようになりました。それまで「酵素は蛋白質から出来ているから、蛋白質を食べれば勝手に酵素は出来る」と考えられていたのです。しかし、昨今の研究により「一生に作られる潜在酵素の量は限定されている」という意見が一般的となりました。 「酵素」と聞いて、詳しい情報が浮かぶ方はかなりマニアな健康おたくの方だと思いますが、一般の方は洗剤などに使われている酵素などを思い出すのではないでしょうか?確かにそれも酵素の持つ一つの能力には間違いありません。 これら酵素の役割が理解されつつある昨今、ペット先進国である欧米の獣医師やペットの専門家は以前にもまして消化酵素のサプリメントを毎日の食生活に不可欠な材料として勧めるようになりました。 このように、健康であれば普通は食事を摂取することで、体内の酵素の働きにより様々な形で栄養を体の為に還元することが可能なわけですが、加齢により酵素の生産能力が低下したり、体内の潜在酵素量が減ってしまうと折角摂取した栄養もフルにつかいこなせなくなってきます。それが代謝異常や排泄障害という形で現れることもあるのです。 その為、調理した肉や野菜を与える方もおられますが、猫の多くは食べ慣れないものは警戒してなかなか食べてくれないこともあります。 また、このサプリメントで便秘の初期階なら排便状況が改善される猫ちゃんが多いのですが、中には巨大結腸症や長い間、便秘症状を繰り返すうちに、何度もグリセリン浣腸や摘便を行った結果、既に腸が弛緩しきってしまった猫ちゃん場合にはお役に立てない場合もございます。他にも単なる便秘だと思っていたら、実は腸内に腫瘍が出来ていて、その腫瘍が便の排出を妨げていたという場合もありましたので、サプリメントをお試しになると同時に毎日の食事にも配慮して頂き、それでも便の状態が変わらない場合は病院にて精密検査を受けて頂くことをおすすめ致します。 |